チャールズ・ダーウィンが、HMSビーグル号で探検航海のために使用した色見本帳

Werner’s Nomenclature of Colours: Adapted to Zoology, Botany, Chemistry, Mineralogy, Anatomy, and the Arts

動物学、植物学、化学、鉱物学、解剖学、芸術のための

ウェルナーによる色の見本帳

1814年に最初に出版された本書は、2世紀以上にわたりアーティストと科学者が大切にしてきた自然界の色を分類するガイドです。この美しいポケットサイズの復刻本は、今でも新しい世代のアーティストや科学者にとっても魅力的です。ウェルナーの色の命名法は、自然史と地球探査の黄金時代からの遺産と言えるかもしれません。

18世紀後半、鉱物学者のアブラハム・ゴットロープ・ウェルナー(Abraham Gottlob Werner)は、統一された色を表現するための体系を考案し、一貫した用語で色差の最も微妙なものまで言葉で記述することができるようにしました。彼の色の体系の各色は、エディンバラの植物画家であるパトリック・サイム(Patrick Syme)によって調整されました。サイムは、本書のカラーチャートを作成するためにウエルナーが記述した実際の鉱物の色を使用し、動植物の例を使ってそれらを強化しました。

写真技術発達以前の時代には、言葉を使ってほとんどすべての視覚的な詳細を表現しなければならず、科学の観察者はその記述のあいまいさに甘んじざるを得ませんでした。 本書ウェルナーのハンドブックは、チャールズ・ダーウィンなど自然学者や人類学者にとって有用なツールとなりました。特筆すべきは、チャールズ・ダーウィンが、HMSビーグル号であの画期的な探検航海中に自然界の色を識別するために使用したことです。ウェルナーの識別表は、ダーウィンの先駆的な著作に精密さと叙情性を与え、読者が決して見ることのできない色彩の世界を言葉を通じて想像することを可能にしました。

芸術や科学、特にその文化史に興味ある読者には、座右におきただ眺めるだけでも興味尽きない本です。

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